10.処理の流れ(5/)



ここらへんから、やっと「プログラム」と言えるようなものを作って行きます。
この章ではプログラムの処理の流れについて簡単に説明を行います。
前章にも少しずつですが実際に実行できるプログラムが何度か出てきているので、既にお気付きの方もおられるかもしれませんが、プログラムは先頭から順番に実行されます。

この法則は絶対的なものであり、100%のプログラム言語で同じ事が言えるもので、絶対に逆向きにプログラムが実行する事はありませんし、意図的にも出来ません。

また、特別な命令を使わない限りプログラムは途中を飛ばす事無く順番に実行されます。

プログラムの実行順序を変えるその特別な命令は「分岐命令」と呼びます。この「分岐」命令は実行中のプログラムが特定の場所まで来た時、特定の場所に処理を移す事が出来ます。
下の図では矢印の所で処理を移す事で、赤い色の所が実行されるプログラムとなり、飛ばされた黒い所は実行されません。

分岐命令は幾つかの種類があります。
@無条件に必ず処理を移す命令(「無条件分岐命令」と呼ぶ)
A式の評価で処理を2つ以上に処理を分岐する命令(「条件分岐命令」と呼ぶ)
Bプログラムの特定範囲をある条件の間繰り返して実行する命令(「繰り返し命令、とかループ命令」と呼ぶ)

この内、プログラムの勉強で重要なのはAの条件分岐命令です。@Bも確かに重要ですが、「どんな場合でも分岐する」という条件で条件分岐命令を実行すれば@と等しい動作となり、「特定範囲の最後(前でも良いのだが)で判定条件を満たせば特定範囲の先頭に戻る」という条件で条件分岐命令を実行すればBと等しい動作となるわけで・・・ようはAがあれば@Bはいらないのですね。
ただし、Aを利用して何とか@Bにするよりは、最初から@Bを使った方が簡単なので、やっぱり覚えておくべきなのですがね。

6章(プログラムで出来る事)で、プログラムは「加減乗除」「数字の引き渡し(代入)」「数字の比較」「処理手順の分岐」と書いたように、基礎はたったのこれだけなので、残りの条件分岐命令、くり返し命令の勉強を頑張ってやっちゃいましょう。
それ以降では何かソフトウェアを1つ作って行きたいと考えています。